2022ドラフティング講習会報告(OPTA強化委員会)
◆日時:2022年4月24日(日)10時00分~12時00分
◆天候:雨
◆主催:一般社団法人大阪府トライアスロン協会
◆指導者:石橋健志(日体協公認トライアスロンコーチ、OPTA理事/強化委員長)
◆アシスタント:太口雅之(OPTA理事/強化委員長)、薗田智子(OPTA理事/強化副委員長)
◆管理責任者名:渡守俊子(OPTA常務理事/OPTA強化委員/日体協公認トライアスロンコーチ)
◆参加者:11名(女子6名、男子5名 )
◆内容:
①バイクチェック
②ルール(ドラフティング)の確認
③バイク操作について、落車について
④実走、八の字走行・スラローム・急制動・ドラフティング走行(制限速度25Km/hで隊列の習得)
参加は、中学生から一般成人までの未経験者を含む11名の選手でした。バイクの安全点検項目を質疑応答を交えながら、セルフチェックを重点的に習得しました。実走も雨天の中でしたが、転倒も無く無事に終了することができました。
参加選手の一人ずつからチェック項目をあげてもらい、項目毎にその方法等を学びました。指導者からはさらに体験談も交えながら、チェック項目について深掘りし、レースに役立つ準備に必要な注意点や工具なども紹介されました。選手のみなさんは、よりイメージも膨らませることができたと思います。
ドラフティングルールを再確認することで、何が禁止・許可されていることなのか、ドラフティング禁止レースとの違いを理解することもできるので、バイク競技をより知ることができる講習会だったと思います。
一見、ドラフティング禁止のエイジ選手には無関係な内容だと思われるかも知れませんが、安全点検は全選手に共通していることで、改めて良い勉強になりました。選手からあげられたレース準備の際の点検項目(安全点検)と合わせて、その点検方法など、改めてご自身でバイクチェックをしてみるのも良いですね。
<安全点検項目>
・クイックレバーの緩みは無いか
・空気圧(タイヤに記載してある範囲内。また体重や路面状況、コース特性など自分の好みも知る)
・パンク時の準備(サドルバッグの中身や装備など)
・ディレーラーのエンド確認(遠征時の衝撃等で曲がっていないか確認。遠征時の運搬時の注意点)
・シートポストのボルトの緩みは無いか(自分だけではなく集団走行時の二次災害へ繋がる恐れ)
・ヘッドパーツの緩みは無いか(確認方法を指導者が実践して各選手に体験してもらった。緩んでいる状態を知る)
・変速の確認(チェーンが落ちた時の集団走行時中の戻し方、落ちやすい原因を知り避ける)
・タイヤの劣化確認(トランジション準備の最終段階でのチェック方法、運搬時の注意点や方法など)
・サドル位置の確認(競技規則を確認しセッティングを確認しておく)
・保安部品(備品)のチェック(レースに不要な備品は外す、充電確認と充電器の準備など)
・DHバーの規定確認(WT競技規則は年度毎に確認する)
・ボトルケージのボルト緩みの確認(シーズンの後半は特に緩みを確認)
・あらゆるボルト・ネジ関係は全てチェックをする(新調またはメンテナンスの可否、迷った時の対応策)
<バイク操作>
・八の字走行:目線はコーナーの出口へ。ハンドルは切らずに重心移動で行なう。
・スラローム:避けるように走行。ハンドルを切って曲がろうとしない。
・急制動:集団走行時など、障害物や落車時に巻き込まれないための技術。体重はサドル上で後ろへ移動させる。
・落車時:ハンドルは握ったまま・頭を入れ、手をつこうとしない・出さない。
・集団走行:左側は抜かされる走行をし、右側は抜こうとスピードを上げず一定のペースで走行する。言葉掛けは大切であり、集団では仲間であること。危険が伴う走行であるため、恐怖心が取り除けるよう練習を積むこと。